「ムージル日記」高価買取いたします

愛知県名古屋市
出張買取

エーブック店長よりコメント

エーブックでは「ムージル日記」の高価買取を行っています。

ムージル日記について

法政大学出版局の「ムージル日記」は１９歳(?)から死の前年６１歳までにムージルが書いた日記を集めたものです。

日記とはいうものの私生活の記録ではなく、ムージルが自分のための覚書として書いた時局に対する主張や作品の構想・草稿などいわば「私思考の記録」です。

ムージルの作品は好きなものが多いですが、大学時代に先輩から「冒頭の文がかっこいい」と薦められた「特性のない男」は特に愛読した作品です。

冒頭の文は何度読んでもニヤッとしてしまうほどかっこいいです。

大西洋上に低気圧があった。それは東方に移動して、ロシア上空に停滞する高気圧に向かっていたが、これを北方に避ける傾向をまだ示してはいなかった。等温線と等夏温線はなすべきことを果たしていた。気温は……(中略)大気中の水蒸気は最高度の張力をもち、大気の湿度は低かった。以上の事実をかなりよく一言で要約するとすれば、いくらか古風な言い回しになるけれども──それは、一九一三年八月のある晴れた日のことだった。」(加藤二郎訳『ムージル著作集第一巻特性のない男Ⅰ』松籟社)

「ムージル日記」は謎に満ちたムージルの人生と作品を解明するヒントが詰まっているため大変人気があります。

そんな「ムージル日記」をお持ちの方はぜひエーブックにお売りください。

高価買取を保証致します。