今回の東京出張の目的は、「抜け目のない未亡人」の観劇だけではありません。
二日目の土曜日は、友人と東京ビッグサイトで待ち合わせ。
7月の上旬に毎年開催されている東京国際ブックフェアを見てきました。
ホームページによると今年の来場者数は4日間で約63000人。
出版社の新作や、新しい本の取り組みが紹介されていて、勉強になります。
一部の新刊本が2割引で販売されるなど、かなりお得な為、自分用の本を購入するという楽しみもあります。
そしてもうひとつは毎日オークション。
毎日オークションの東京本社オークションハウスは、東京ビッグサイトから歩いて10分のところにありますので、昨年同様、午前中は東京国際ブックフェア、午後からは毎日オークションというスケジュール。
タイミングが良いことに、東京国際ブックフェアの時はいつも、メインセールといって、逸品が集結のイベントの時です。
今回も藤田嗣治、有元利夫からはじまり、東山魁夷でドッと盛り上がりを見せ、棟方志功でえっ?そんなに高いのというのが連発。伊藤若冲、岡本太郎は超人気で、村上隆、奈良美智、草間彌生と現役のアーティストたちの作品で後半の盛り上がりを見せました。
今回一番の高額になったのはアンディ・ウォーホルの作品。
名古屋でいえば、最高級のマンションが買えそうな値段にまでなっていて、さすがに理解不可能です。
毎日オークションは現在、会員で、毎回目録が送られてきます。
出品することもできるので、年内には一度出品してみたいなぁと思っていますが、なかなか、通常の業務におわれて、できずにいるところが情けない限りです。
しかし、目録に時々、書いてある作品のエピソードが面白く、それだけでも会員でいる意味があるなぁと思えます。
今回、良かったのは、梅原龍三郎の作品で、小説家川口松太郎が所有していた時のエピソード。
作成した表装を友人にけなされ、喧嘩となり、それを梅原龍三郎自身が心配して、梅原龍三郎も交えて、この「天女散華」の表装は何が良いかという裁判を実施。
裁判といっても居酒屋で飲みながらということですが、「そんなに良くもないが、悪口を言うほど悪くもない」と結論。「周囲に華唐草を描けば面白くなる」というとこで、後日、梅原龍三郎自身が金泥で美しい花を描いてくれたのだとか。
いやはや、読んでいるだけで欲しくなってきてしまいます。
さて、今回の東京出張は、もうひとつ目的があったのですが、長くなりましたので、それはまたの機会にでもご紹介します。