ドラマ「鈴木先生」を観ました。
テレビドラマの限界に挑戦したような濃い内容に、知らなかった今までの時間を悔やんだほどの感動でした。
私も若いころは、放送作家の仕事をしていたこともある為、少しは業界のことがわかるつもりですが、テレビドラマの制作はかなり時間に制約がある中、作られていきます。
なので、どうしてもやっつけのシーンが出てきたり、辻褄があわないような流れが出てきたりするものですが、細部にわたり、最終シーンまでを計算したような脚本、演出にまずは驚きました。
当時はまだ知名度が低い長谷川博己が主役。
テレビドラマの常連とは言いがたい脇役たち。
生徒役も名のない子たちばかり。学園ドラマに必ずいるジャニーズジュニアはいません。
テレビドラマというのはまずはキャスト、番宣で視聴率をある程度確保するものでしょうから、視聴率が悪かったのは致し方ありません。
しかし、演技に関してはリアリティ満載のできる人たちばかり。
金切り声をあげる女生徒には、演技なの?と思えるほど。
長谷川博己が演じる鈴木先生が語る詭弁とも一瞬思える論理が、徐々に十分なオトナの年齢である私にも、世の中の道理であるということを思わされていきます。
全話に渡り、キーパーソンとなる女生徒「小川蘇美」。
あれほど画面に神々しさを出せる女優はなんて名前なんだろうと調べたところ、あっ、お前だったのか?!と思わず叫んでいました。
土屋太鳳。
「マッサン」の後のNHK連続テレビ小説の主役が決まったという土屋太鳳です。
名前は知っていて、実はエーブックでは、ドラマがはじまれば写真集も高くなるに違いないと買いだめもしているのですが、はっきりと顔もわかってなく、動いている姿も見たことがなかったので、小川蘇美が土屋太鳳だったということを知り、叫んでしまった(おおげさ)わけです。
それにしても、長谷川博己ばかりを最近、見ている気がします。
いい役者ですね。
「デート 恋とはどんなものかしら」でも高等遊民とか言い放つニート役もはまっています。
「鈴木先生」の良さはなんといっても脚本。
元々の原作がそうなのかもしれませんが、素晴らしいセリフの数々、論理の展開。
なんという脚本家と調べてみたら、古沢良太。
「リーガル・ハイ」も書いていたそうで、一見めっちゃくちゃなようで、それでいて視聴者を納得させてしまうような論理展開のセリフが得意な脚本家なのでしょうか。
あっ、「デート 恋とはどんなものかしら」も古沢良太でした。
なんたること・・・。
とりあえず、今の私の悩みは、「鈴木先生」を見なおすか、映画「鈴木先生」を見るか、はたまた録画した「デート 恋とはどんなものかしら」を見るかです。
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