【持込買取】ふろく漫画『まぼろし探偵』桑田次郎

昨年、大量にお譲り頂いた貸本漫画、雑誌付録まんがの中から気になるものをご紹介しています。

今回は桑田次郎の『まぼろし探偵』です。

『まろぼろし探偵』は、桑田次郎の原作による1957年に『少年画報』に連載された日本の漫画作品であり、その後、ラジオドラマや特撮テレビ番組、映画としても展開されました。主人公は、赤い帽子、黒いマスクに黄色いマフラーを着けた「まぼろし探偵」という少年探偵で、難事件を解決に導くキャラクターです。彼の正体は日の丸新聞の少年新聞記者・富士進であり、オートバイで颯爽と現れ、二丁拳銃を使って悪と戦います。

作品の特徴として、探偵という職業を通じて少年読者に正義感や勇気を教える一方で、当時の子供たちに人気のあった特撮ヒーローの要素も取り入れられています。また、探偵としての活動は自身の日常生活と密接に関連しており、父親が警視庁の警部であることも、彼が事件情報を得る助けとなります。しかし、正体を隠すことで、日常生活と探偵活動との二重生活を描くことで、読者にリアリティとドキドキ感を提供します。

このキャラクターは、その後もさまざまなメディアで愛され続け、「月光仮面」と共に、日本の特撮ヒーローの先駆けとして知られています。ストーリー展開においては、探偵ものの典型的なパターンを踏まえつつも、当時の少年読者を引きつけるユーモアやアクションが盛り込まれ、ミステリーとアドベンチャーを融合させています。