レベッカといえば、私が大学の時にみんな大好きだったバンドです。
そんなレベッカのDVDを先日お譲り頂きました。

1980年代から90年代にかけて日本の音楽シーンを駆け抜けたロックバンド・REBECCA(レベッカ)は、ボーカルのNOKKOを中心に多くのヒット曲を世に送り出し、当時のJ-POPシーンに大きな足跡を残しました。本作『Yesterday, Today, Maybe Tomorrow LIVE in YOKOHAMA ARENA 2015』は、バンドが2015年に開催した横浜アリーナ公演の模様を収録したライブDVDです。およそ23年ぶりの再結成ライブとなったこのステージは、往年のファンだけでなく新たにREBECCAに触れる世代にとっても大きな衝撃と感動をもたらしました。

バンド活動休止後も、NOKKOのソロ活動やメンバーそれぞれの音楽活動は続いていましたが、REBECCAとしてのライブは長らく行われていませんでした。そんな彼らが横浜アリーナで満員の観客を前に再集結したことは、音楽界にとって一つの事件とも言える出来事でした。ライブ当日は、彼らの代表曲である「RASPBERRY DREAM」「MOON」「フレンズ」など、キャリアを彩ってきた名曲の数々が惜しみなく披露され、熱狂的なステージが展開されました。NOKKOの唯一無二の歌声や、ドラム・キーボードなどメンバーの熟練された演奏が融合し、かつての勢いだけでなく、年月を経た深みや円熟味も感じさせるパフォーマンスが大きな見どころです。

本DVDには、この公演の一部始終が収録されており、オープニングからアンコールまで、観客の大合唱やメンバー同士の掛け合い、さらに会場全体が一体感に包まれる瞬間までを余すことなく楽しむことができます。ステージ演出にもこだわりが見られ、幕のように垂れ下がった印象的なセットや照明が、楽曲ごとに表情を変えながら、観客をREBECCAの世界へと引き込んでいきます。バラード曲では静寂と情感が際立ち、アップテンポな曲では一気に熱気が沸騰する、その緩急ある構成もまた、長年ステージを経験してきた彼らならではの魅力です。
曲間のMCでは、活動当時の思い出や再結成への思いが語られ、ファンにとっては懐かしさと同時に新鮮さを感じる貴重なトークが展開されました。単なる“過去の再現”で終わることなく、まさに“現在進行形のREBECCA”として、時代を超えて輝き続ける姿を目撃できる点が大きなポイントです。さらに、エンディングを飾る「MAYBE TOMORROW」では、未来へ向けた希望とメッセージが力強く響き、会場全体を深い感動で包み込みました。
映像作品としても、鮮明な映像と高音質によるサウンドが当日の臨場感を存分に再現しており、ライブ会場にいるかのような没入感が味わえる仕上がりになっています。ステージ上のメンバーそれぞれの表情や、会場を埋め尽くす観客の盛り上がりまで細やかに映し出されるため、ライブ当日の熱気を自宅でも追体験できることでしょう。曲数もボリュームたっぷりで、REBECCAの代表曲からファンならではの隠れた名曲まで幅広く網羅されているので、新旧問わず楽しむことができます。
『Yesterday, Today, Maybe Tomorrow LIVE in YOKOHAMA ARENA 2015』は、往年のファンにとっては感涙ものの“待ち望んだ再結成ライブ”であり、初めてREBECCAに触れるリスナーには彼らの本質的な魅力を伝える最高の入門編とも言えます。時間を経ても色あせることのないメロディと、時を超えてより深く研ぎ澄まされたパフォーマンスは、多くの人々の心に改めてREBECCAの存在感を刻み込む一作です。時代を代表するバンドが放つ圧倒的なエネルギーと、変わらぬ温かさが詰まったこのDVDは、音楽ファン必携の一枚と言えるでしょう。