はじめて古本を売ったのは2000年8月下旬。
目指していた夢にはとても届きそうもなく、家族もいて、子供にもふたり恵まれて、この先どうしようかと思っていた頃でした。
インターネットをやってみようとパソコンを購入、ネットで自分の本を売ってみたところ思ったよりもすぐに売れていったのが嬉しくて。
自分の蔵書もなくなり、それなら仕入れに行こうと古本屋さん巡りをはじめました。
翌年には古書組合に入って、業者市場にも参加。
最初の頃はこの商売を長く続けるつもりはなく、また長く続かないと思っていました。
まさかまさか、2025年までやっているとはです。
最初の頃はこの本はきっと需要があるに違いない。
こんなおもしろい本を見つけた、なんてのが楽しくて楽しくて。
おかしなもので、今もそんなに変わらずあるんですよね。
さすがに25年もやっていたら、既知の本が多くはなりましたが、その知識がゆえに希少性がわかり、興奮することもあります。
古本屋の商売に出会えたおかげで子供ふたりを育てることもできましたし、趣味の旅行もできました。
そして何よりこの商売が楽しいのです。
知らない本との出会いだけでなく、買取先でこだわりで集めた本たちに出会えること、そのこだわりの人に出会えること、稀覯本が巡り巡って、なぜここにあるんた?という驚き。
そういった本との出会い、お客様の出会いをひとつひとつ大切に、26年目も古本屋ライフを楽しんで行くつもりです。
よろしくお願いします。