【出張買取】1970年代ベリカード(QSLカード)約190枚

ご依頼いただき、ありがとうございます!

エーブック店長よりコメント

― ラジオが「冒険」だった時代の記録 ―

今回お譲りいただいたのは、1970年代を中心としたベリカード(QSLカード)約190枚のまとまったコレクションです。

全国各地の民放ラジオ局・テレビ局に加え、海外放送局のカードも含まれており、当時の放送文化とリスナー文化を立体的に伝えてくれる内容となっています。

1964年生まれの私、エーブック店長も、小学校高学年の頃から中学生にかけてあちこちの放送曲にハガキを書いてベリカードをもらっていました。

といっても、地方に行くことのない時代ですので、雑音に混じりながら地方のラジオを聞いたりしていましたね。なつかしい。

そうそう、異常に電波が強いのがモスクワ放送でした。

ベリカード(QSLカード)

ベリカード(QSLカード)とは?

ベリカードとは、ラジオ放送を受信したリスナーが、受信報告書を放送局に送ることで返送される受信確認カードのことです。

カードには放送局名、周波数、送信所、放送日時、そしてイラストや写真、デザインが印刷されており、いわば「放送局からの公式返信」であり、「記念品」でもありました。

ベリカード(QSLカード)

特に1970年代は、

  • AMラジオが家庭に深く浸透していた

  • FM放送が広がり始めた時代

  • 海外短波放送も個人で受信できた

という背景があり、ベリカードは電波を通じて世界とつながった証として、多くのリスナーに大切に保管されてきました。

少年たちにとってのラジオとベリカード

当時の少年たちにとって、ラジオは単なる娯楽ではありませんでした。

ダイヤルを回し、ノイズの中から放送を探し当て、受信状態をメモし、報告書を書く。

そして数週間後、封筒で届く一枚のカード。

この一連の体験は、

  • 電波や機械への興味

  • 地理・海外への関心

  • 文章を書く習慣

  • コレクションする楽しみ

といった形で、多くの少年の知的好奇心を刺激しました。

ベリカードは、ラジオを「聴く」だけでなく、「関わる」文化を象徴する存在だったと言えます。

デザインから見える1970年代放送文化

今回のコレクションには、1970年代らしいグラフィックやイラストを用いたカードが多く含まれています。

  • 放送塔や送信所を大胆に描いたもの

  • 各地の風景や名所をモチーフにしたもの

  • 局キャラクターやポップなイラスト

  • 当時の印刷技術ならではの色使い

放送局ごとに個性があり、一枚一枚が小さなデザイン資料としても価値を持っています。

含まれている主な放送局

今回のベリカードには、以下のような放送局のカードが確認できます(一部抜粋)。

ベリカード(QSLカード)

  • 中部日本放送(CBC)

  • 名古屋テレビ

  • 東海テレビ

  • 毎日放送

  • 朝日放送

  • ニッポン放送

  • 文化放送

  • TBSラジオ

  • ラジオ大阪

  • FM大阪

  • FM愛知

  • FM三重

  • 北海道放送

  • 札幌テレビ

  • 東北放送

  • 新潟放送

  • 北陸放送

  • 山口放送

  • 山陰放送

  • 四国放送

  • 琉球放送

さらに、

  • モスクワ放送

  • 北京放送

  • ラジオ・オーストラリア

といった海外放送局のベリカードも含まれており、短波放送文化の広がりを感じさせます。

まとまった枚数だからこそ伝わる価値

ベリカードは1枚単体でも魅力がありますが、

100枚を超えるまとまったコレクションになると、価値の質が変わります。

  • 同一局のデザイン変遷

  • 地域ごとの放送文化の違い

  • 国内放送と海外放送の並存

といった点が見えてきます。

今回の約190枚という枚数は、**個人の趣味を超えた「時代の記録」**として評価できる内容でした。

ベリカードは「残されたサブカル資料」

現在、ラジオはデジタル化が進み、受信報告やベリカードの文化はほぼ姿を消しました。

だからこそ、1970年代のベリカードは、

  • 当時の放送局の姿

  • リスナーとの距離感

  • 電波文化の空気

を伝える、貴重なサブカルチャー資料です。

エーブックでは、このような一見すると地味だが、確かな時代性を持つ紙資料も、きちんと価値を見極めています。

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