古本屋の寿命

古本屋をはじめて26年。

まさか生涯の仕事になるとははじめた時は想像していませんでした。

古本屋の「仕事」と書いていますが、特につらいことはないので、仕事という気がなく、日々の業務をこなしています。

例えば、買取のお客様のところに訪ねた時も、集められた本やコレクションの話で盛り上がったりして楽しく、刺激的なことがほとんど。

買取させて頂いた本の整理も元々自分が好きだったものですから、こんな雑誌があるのか、この本は読んだ覚えがあるななどと趣味の延長気分です。

ただ、さすがに年を取ってきたからか、荷物を運ぶのは疲れを感じることが多くなりました。

最近はなぜか一戸建ての二階からの搬出が連続。

こういうのって不思議と続くんですよね。

何往復めかに息が切れてきて、限界を感じてからが、意外といけて、最終的には「もう終わったんですか」とご依頼主さまに驚かれることがほとんどです。

アップルウォッチで心拍数を見ていて、あがり過ぎてると休憩をはさむという技も身につけました。

心拍数を見ていて気がついたのは、重たい荷物では一気に心拍数があがるということ。

ですから、重たい荷物のあとは軽めの荷物で心拍数を下げるということをすると作業がスムーズに進みます。

古本屋の先輩方を見ていると、75歳以上でも元気に荷物を運ばれている方も沢山いらっしゃいます。

また稀覯本を見つけると目が輝いたりして、この本がいかに珍しいものか熱く語られる姿を見ると、自分なんかまだまだだなと反省します。

さすがに高齢になるとつい先日まで、業者の市場に来られていた方の訃報が流れてくることがありますが、ギリギリまで商売ができたというのはむしろ幸せだったのではないかなと思う最近です。

これは最近、私ひとりで二階から搬出した荷物。

まだまだがんばれます。