1970年代末から1980年代初頭、日本では洋酒の販促キャンペーンとして「女優カレンダー」が大量に配布されるようになりました。
当時大学生だった私や若い社会人にとって、洋酒はまだ少し背伸びした大人の飲み物。ボトルを買うと人気女優のカレンダーがもらえるというキャンペーンは大きな魅力でした。
実際、当時の代表的なモデルを並べてみると、その時代の空気がよく見えてきます。
今回は、カティーサークでモデルになった女優さんをエーブックで過去に入荷したカレンダーの画像とともにご紹介していきましょう。
1978年 真野響子
1979年 真野響子
1980年 桃井かおり
1981年 桃井かおり
1982年 名取裕子 撮影サム・ハスキンス
1983年 原日出子 撮影サム・ハスキンス

1984年 高瀬春奈
1985年 香坂みゆき
1986年 マリアン

1987年 麻生祐未

調べてみると、カティーサークのシリーズは1987年が最後になったようです。
同様に洋酒の販促カレンダーと言えばサントリーヘイグが有名ですね。
石川ひとみ、斉藤慶子、水沢アキがモデルになっています。
こちらもいつか時間がある時に一覧にしてみます。
なぜ洋酒にカレンダーが付いたのか
このキャンペーンの背景には、1970年代後半の洋酒ブームがあります。
高度経済成長を経て、日本では「洋風のライフスタイル」への憧れが強まりました。
バー文化、ホテルのラウンジ、そしてスコッチウイスキー。
こうした西洋的なイメージを象徴する商品として、洋酒は若者にとって「大人の象徴」でもありました。
そこで酒類メーカーは、
ボトル+特典
という販売促進を積極的に展開します。
その中で最も成功したのが
大型ポスター型カレンダー
でした。
なぜ“セクシー女優”だったのか
当時の広告にはもう一つ特徴があります。
「大人の男性向け」マーケティング
という点です。
1970〜80年代は、
家庭の壁にカレンダーを飾る文化
男性会社員中心の消費市場
という社会構造がありました。
そこでメーカーは
「部屋に飾りたくなるカレンダー」
として人気女優を起用します。
水着や大胆なポーズなど、
当時としてはかなりセクシーな写真も多く、
広告というより 半分グラビアポスター のような存在でした。
写真家の起用で“作品化”したカレンダー
特に注目すべきなのが1982年・1983年のカレンダーです。
この年は撮影を担当したのが、南アフリカ出身の写真家
サム・ハスキンス。
彼は1960年代の写真集
Cowboy Kate
などで世界的に知られた写真家で、日本の販促カレンダーとしては異例とも言える豪華な起用でした。
この時期のカレンダーは
単なる販促物というより 写真作品に近いクオリティ を持っています。
そのため現在でもコレクター人気が高いのです。
なぜ今は作られなくなったのか
しかし1990年代以降、この種のカレンダーは急速に姿を消します。
理由はいくつかあります。
1. 広告表現の変化
セクシー表現を使った販促が徐々に減少。
2. カレンダー文化の衰退
家庭で壁掛けカレンダーを飾る習慣が減少。
3. 酒類広告の規制強化
飲酒促進を強く打ち出す広告が難しくなった。
その結果、こうした大型カレンダーは
1980年代特有の広告文化として残ることになりました。
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