Netflixでウォン・カーウァイ監督の作品の配信が始まりました。
『恋する惑星』
『天使の涙』
『ブエノスアイレス』
『花様年華』
『2046』
の5作品です。
1990年代から2000年代初頭にかけて、ミニシアターブームを牽引した名作群です。
今回配信されるのは、ウォン・カーウァイ監督自らが監修した4Kレストア版。
公開当時に劇場で観た方には懐かしく、初めて観る方には新鮮な映像体験になるでしょう。

ウォン・カーウァイとは
ウォン・カーウァイは1958年、中国・上海生まれ。幼少期に香港へ移住し、テレビドラマや映画の脚本家としてキャリアをスタートさせました。
1988年に監督デビュー。その後、『欲望の翼』『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』などを発表し、アジア映画を代表する映画監督の一人となります。
ストーリーを明快に語るよりも、色彩や音楽、人物の視線や仕草、街の空気感で感情を表現する作風が特徴です。ネオンに彩られた香港の夜、すれ違う男女の孤独、過ぎ去った時間への郷愁といったテーマは、ウォン・カーウァイ作品を象徴する要素となっています。
また撮影監督クリストファー・ドイルとのコンビでも知られ、独創的な映像表現は世界中の映画監督や写真家、デザイナーに大きな影響を与えました。
『恋する惑星』

1994年公開。香港を舞台にした二つの恋愛物語を描く作品です。金城武、トニー・レオン、フェイ・ウォンらが出演。軽快なテンポと斬新な映像表現で世界的な評価を獲得し、日本でもミニシアターブームの象徴的作品となりました。
『天使の涙』

1995年公開。孤独な殺し屋とその周囲の人々を描いた作品です。広角レンズを多用した独特の映像や疾走感あふれるカメラワークが印象的で、ウォン・カーウァイ作品の中でも特に熱狂的なファンを持つ一本です。
『ブエノスアイレス』

1997年公開。アルゼンチンを舞台に、関係を修復しようともがく恋人たちの姿を描いた作品です。主演はレスリー・チャンとトニー・レオン。ウォン・カーウァイ監督は本作でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞しました。

『花様年華』

2000年公開。隣同士に暮らす男女が、それぞれの配偶者の不倫を知ったことから心を通わせていく物語です。マギー・チャンが着こなすチャイナドレス、美しい色彩設計、切ない音楽が見事に調和し、映画史に残る傑作として高い評価を受けています。
『2046』

2004年公開。『花様年華』の続編的な位置づけの作品です。過去の恋愛や記憶に囚われた作家を主人公に、現実と幻想が入り混じる世界を描いています。ウォン・カーウァイのテーマである「時間」「記憶」「喪失」が凝縮された作品です。
なんといってもエーブックとしては注目したいのが、『ブエノスアイレス』主演のレスリー・チャンです。

レスリー・チャンは香港映画黄金時代を代表するスターであり、『さらば、わが愛/覇王別姫』や『ブエノスアイレス』など数々の名作に出演しました。同時にトップシンガーとしても活躍し、アジア各国で絶大な人気を誇りました。
レスリー・チャンのファンの中でも『ブエノスアイレス』は特に人気が高く、また様々なグッズが発売になっていますね。

現在でもレスリー・チャン関連の写真集、CD、レコード、映画パンフレット、雑誌、コンサート資料などを探しているコレクターは多く、エーブックでも積極的に買取しています。
特に1990年代の香港版写真集やコンサートパンフレット、日本で出版された特集本や雑誌、限定盤CDなどは高い人気があります。
映画は配信で手軽に楽しめる時代になりましたが、その時代の熱気を伝える紙資料や音源は今も貴重な文化資料です。
今回のNetflix配信をきっかけに作品を見返した方は、本棚やCDラックに眠るレスリー・チャンや香港映画関連のコレクションもぜひ見直してみてください。





