レコードからCDへ。1980年代の音楽メディアの変遷を振り返る

エーブックさんは若い時はレコードで音楽聴いてたんですか?と若い方に聞かれました。

昭和39年生まれの私は音楽を聞くといえばまずはレコード。

そしてレコードやラジオから録音したカセットテープでした。

若者が多い町にはレンタルレコード屋さんがあって、借りて、カセットテープに入れたものですよね。

学生時代、音楽好きで、部屋にドドンとステレオが置いてある下宿の仲間も毎月、新しいレコードを買っては聞かせてくれたりしていました。

今はダビングすることを『焼く』と言いますが、なんて言ってたかな?

私も高校生になってはじめてレコードが聞けるコンポを買ってもらい、部屋で聞いてましたね。

何聞いてたかな?

ちょっとひねくれていたので、アナーキー聞いたり、水越けいこ聞いてた記憶です。

 

調べてみたところ、CDが発売になったのは1982年。

すぐにレコードがCDにかわるということはなく、新譜はレコードとCDが同時に発売されていましたよね。

なんだったら、カセットで新譜が出るということもありました。

なぜすぐにCDにレコードが置き換わらなかったのか?

CDの出始めは再生機器の価格がかなり高く、デジタルの音は冷たいなんて評判もあったようです。

レコードのサイズのジャケットに慣れていると、CDサイズのジャケットがまったく同じ絵柄でも、物足らなく感じる人が多かったというのもあります。

周りでもそんな声をよく聞きました。

車で聞くにもカセットが主流。

CDデッキは高かった上、音飛びよくしていた記憶があります。

LPレコード(30cm・25cm)CD状況
1985年約1億1,902万枚約2,064万枚レコードがまだ圧倒的
1986年約1億1,190万枚約4,512万枚CDが急成長
1987年約7,143万枚約6,499万枚ほぼ並ぶ
1988年約3,780万枚約1億1,554万枚CDが逆転
1989年約896万枚約1億9,052万枚CD時代へ完全移行

1980年代のレコードとCDの売上の推移を見るとはっきりとわかりますね。

新しいメディアが出てきても、古いメディアをすぐには駆逐しないということがよくわかります。

まずは再生機器を買い替えなければいけないわけですし、今までの使い慣れた仕様を変更するのに抵抗があるということもあるでしょう。

現在のレコードブーム

そんなレコードが今、見直され、若い人たちがコレクションしているというのはおもしろい現象です。

研究によると音質はレコードの方があきらかに良いというデータはなく、測定できる数値ではむしろCDの方がいいという結果もあるようです。

ブラインドテストでも聞き分けれられないという結果も出ています。

しかし、それでも現在レコードがブームになっているのは、その温かみ。

そして、レコードしかなかった時代のライブ感ではないかと思っています。

当時の音源を再生するだけではなく、当時の空気感そのままを感じたいという人にはレコードがいいといえそうです。