矢沢永吉さんグッズの売り時は今なのかもしれません!

日曜日はエーブック店主、私、ハシモトが最近気になっていることを書かせて頂いています。

本日は長い間、当店の買取の柱である矢沢永吉さんのグッズについて。

実は、矢沢永吉さんのグッズの売り時は今かもしれませんよという話です。

永遠のロックスター、矢沢永吉

「成りあがり」から半世紀近く、矢沢永吉さんは日本のロックシーンを走り続けてきた稀代のアーティストです。
キャロル時代から数えれば50年以上。ライブごとに変わる衣装、限定グッズ、ファンクラブ限定アイテム——そのひとつひとつに、時代とファンの熱狂が刻まれてきました。

矢沢永吉ビーチタオル
カンパニー時代のビーチタオル、日本武道館やコンサートの告知ポスター、直筆サイン色紙……こうしたアイテムは単なる「グッズ」ではなく、矢沢永吉というアーティストの歴史そのものだと言えるでしょう。

中古市場のデータが示す、静かな変化

そんな矢沢永吉グッズですが、実はここ10年ほどのオークション市場のデータを見ると、気になる傾向が浮かび上がってきます。

ヤフオク(旧ヤフオク!)の矢沢永吉カテゴリーで、2016年・2018年・2020年・2022年・2024年・2026年の6月〜8月に落札された商品(各年上位500件)を比較したところ、以下のような変化が見られました。

  • 平均落札額は2016年の約20,500円から、2024年には約12,000円まで下落(2026年はやや持ち直して約13,400円)
  • 10万円を超える高額落札の件数も、2016年の2件・2018年の6件から、2024年にはゼロ件に
  • 1万円以上で落札された品数も、2016年は500件中481件(96%)だったのが、2024年は214件(43%)まで減少
  • 入札数(競争の激しさ)も、2016年は平均20件を超えていたのが、直近では10件台前半まで低下

つまり、「高値がつくアイテムの絶対数」も、「競り合いの熱量」も、この10年ではっきりと縮小してきているのです。

なぜ相場は下がってきているのか

理由として考えられるのは、需要と供給のバランスの変化です。

矢沢永吉さんのファン層は、キャロル時代・ソロデビュー当初からのファンを中心に、長年支えてきたコアなファン層の高齢化が進んでいます。
一方で、コレクションを整理する形での放出(遺品整理や生前整理、いわゆる「終活」)によって、市場に出てくるグッズの数はむしろ増えている面があります。
実際に今回のデータでも、個人が一点だけ出す「思い出の品」よりも、業者が在庫としてまとめて出品するケースの割合が年々目立つようになってきました。

新しいファン層が同じペースでグッズを求め続けているかというと、CDやDVDのようなパッケージ商品自体が売れにくくなっている時代の流れもあり、「欲しい人の数」に対して「出てくる物の数」が追いついてしまっている——これが、相場をじわじわ押し下げている一因だと考えられます。

この先、価格はどうなっていくのか

もちろん、矢沢永吉さんというアーティストの価値そのものが色あせることはありません。
しかし、こと「中古市場での取引価格」という観点で見ると、これまでのデータが示す流れがこのまま続けば、供給過多・競争率低下の傾向はさらに強まっていく可能性が高いと考えられます。

特に、ヴィンテージ品・当時物のグッズは「今持っている人がいなくなれば、もう二度と出てこない」希少性がある一方で、その「出てくるタイミング」が今まさに集中している——つまり、市場に出回る量が今後さらに増えていくフェーズにあるとも言えます。
品数が増えれば増えるほど、一点あたりの相場は下がりやすくなるのが市場の常です。

「いつか売ろう」が、実は一番もったいない

大切に保管してきたグッズだからこそ、「もう少し値が上がってから」「まだ手放したくない」と思う気持ちはとてもよく分かります。しかし今回のデータが示すように、矢沢永吉さんグッズの相場は右肩下がりの局面に入っています。
この流れが今後も続くとすれば、市場の価格が下落するに伴い、買取価格も下がっていくことは間違いありません。

タンスの中や押し入れの奥で眠っているビーチタオル、当時のポスター、サイン色紙——それらは今この瞬間も、次の熱心なファンの手に渡るのを待っています。

「売るかどうか」を決めるのはこれからでも構いません。ですが、査定だけでも早めに受けておくことを強くおすすめします。相場は日々動いています。
数年後に「あの時売っておけばよかった」とならないよう、まずは今の価値を知ることから始めてみませんか。