- 新潟県新潟市
- 宅配買取

エーブック店長よりコメント
過去にエーブックに入荷した貴重な書籍を毎日ご紹介しています。ご紹介している本はすべて販売済みですので、お問い合わせを頂いても在庫はありません。よろしくお願いします。
本日は本や漫画とはまた違った角度からご紹介したい一品、日本車輌製造株式会社の建設機械「スクレープドーザ」の製品カタログを2冊まとめてお譲りいただきましたので、ご紹介させていただきます。
高度経済成長期の土木工事を支えた重機
「スクレープドーザ」とは、ブルドーザーとスクレーパーの機能を併せ持つ建設機械で、土砂の掘削・積込・運搬・敷きならしを一台でこなせる、当時の大規模造成工事や道路建設現場に欠かせない存在でした。

今回お譲りいただいた2冊は、いずれも重工業メーカーとして知られる日本車輌製造が手がけたモデルのカタログで1冊は「SR-40」、

もう1冊はより強化されたモデルである「SR264A(日車-メンク)」のものです。当時の土木業界が、いかにこうした機械の性能向上を求めていたかが伝わってくる資料です。
モノクロからカラーへ――時代の変化を映す2冊
2冊を見比べると、興味深い違いに気づきます。「SR-40」のカタログは、青地に力強い書体でモデル名を掲げたシンプルな表紙に、土煙を上げながら稼働する車体のモノクロ写真が使われています。

一方「SR264A」のカタログは、赤茶けた造成地の土を豪快に巻き上げる車体をカラー写真で捉え、「さらに強力!! より丈夫になりました!!」というキャッチコピーが添えられており、より訴求力を意識したビジュアル展開になっています。

この2冊を並べてみるだけでも、日本の重機メーカーが製品カタログのデザインをどのように進化させていったのか、その変遷をうかがい知ることができます。
産業史資料としての価値
こうした建設機械の製品カタログは、一般書籍とは異なり企業が取引先や商談用に配布していたものがほとんどで、当時のまま現存する数は決して多くありません。

しかし、車両のスペックやデザイン、当時の広告コピーの言葉づかいなどからは、その時代の土木・建設業界の技術水準や価値観がダイレクトに伝わってきます。

重機・建設機械の歴史を研究されている方や、企業史・産業デザインに関心をお持ちの方、あるいは日本車輌製造という企業そのものに縁のある方にとって、こうした資料は思いがけない出会いになるのではないでしょうか。
大切に保管されてきた2冊
今回お譲りいただいたカタログは、経年による多少のヤケは見られるものの、写真や文字情報の判読には支障のない状態で、長らく大切に保管されてきたことが伝わってくるものでした。
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