リサイクルの業界ではニセモノを掴まされたという話をよく耳にします。
高級腕時計、ブランドのバッグなどなど。
誰が作っているのかと思ってたら、大陸に旅行した時に見つけました。
ここのビルで売ってる時計は全部ニセモノですよ。
でも大丈夫、ホンモノと区別つかない。
ガイドさんにそう耳打ちされたのが忘れられません。
5階建ての雑居ビルに全部腕時計屋のブースがみっちりあるのも驚きましたが、それが全部ニセモノというのはまさに無法地帯です。
そういった高級品の買取はニセモノとの戦いとか。
中には本当に精巧でわかりにくいものも多数あるため、見分けがつかず、ホンモノと信じて高額で買取、あとで判明して泣き寝入りなんてこともよくあるそうです。
私達古本の世界は単価が安いためにあまりないのですが、それでもあるにはあります。
宮沢りえの写真集「サンタフェ」は明らかにコピーして製本しただけのアジアのどこかの国で製造販売されたものがあります。
DVDならばバッケージは立派でホンモノと思って中をあけたら、ディスクは真っ白のDVD-Rだったなんてこともありました。
よくよくラベルを見たら、小さな文字がつぶれてたりしてるんですよね。
そうなると高い買取価格を出していたとしても捨てるしかありません。
ポスターはカラーコピーしたと思われるのがたまに混ざっていることがあります。
矢沢永吉さんの古いものや藤原紀香さんなど人気が高く、高額で売買されるもので見かけました。
カラーコピーはどうしても小さな字などはつぶれてしまいますので、小さな文字を見るか、印刷の粒子、また紙質で見分けがつきます。
買取のお客様も知らずにネットオークションで買ってたなんてこともあったりして、気まずくなることもあり悲しくなります。
そういえばももいろクローバーZのTシャツやパーカーも人気が高かった時はかなりニセモノが出回ってましたね。
ガンズ・アンド・ローゼズが2017年に来日した時のTシャツのニセモノも見たことがあります。
衣類に関しては元々の素材が悪いものを使用していることが多いのとタグなどが違ったりするので判別できます。
ただ、正直、すべて判別できてるかどうかは自信がありません。
絶対に言えるのは、ニセモノ作る人たちもお金を稼ぐためにやっているので、利益が出ないような安いものはしないということですね。
プレミアム価格で一万を超えるようになると出てくる気がします。
有名バンドやアーティストがインディーズ時代に出したCDは高値になることがよくありますが、元々の作りがチープな上に、自分で焼いたCD-Rだったりするのでこれは判別は本当に難しいですね。
そして、一番、困るのはサイン。
なにしろ一番簡単。マジック一本で製作ができてしまいます。
よくテレビで鑑定しているシーンがありますが、実際問題、モノを見ただけで本人が書いたかどうか判別は不可能です。
そもそも、元々が本当に本人が書いている確証もありません。
そうなると状況から判断していくことになります。
例えば、30年前のもののはずなのに色紙が新しいとか、 入手経路がはっきりしてないといったことです。
ですので、サインがあるものを買取させて頂く時は入手した方法などを色々とお聞きします。
中には不愉快に思われることもありますが、よろしくお願いします。