【出張買取】宮崎駿イメージボード集|スタジオジブリ設立以前の頭の中身

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エーブック店長よりコメント

宮崎駿、スタジオジブリに関する書籍をお譲り頂きました。その中から人気の高かった一冊をご紹介します。

宮崎駿 イメージボード集

宮崎駿イメージボード集

『宮崎駿 イメージボード集』(講談社、1983年)は、スタジオジブリ設立以前の宮崎駿が手がけたアニメーション作品や未制作企画の構想、イメージを具現化した「イメージボード」(着想段階で描かれる色付き絵コンテ)を豊富に収録したビジュアルアートブックです。

発行日:昭和58年(1983年)2月20日
編集:三輪健
発行:講談社

本書の最大の魅力は、後の『もののけ姫』や『紅の豚』に通じるビジュアルや物語の断片が多数収録されている点にあります。ページをめくるごとに、幻想的で躍動感のある水彩画とともに、簡潔ながらも詩的な文章が添えられ、読者の想像力を刺激します。実際のアニメーション作品とは異なるストーリーや設定が展開されており、宮崎の想像世界がいかに多様で豊かなものであるかがうかがえます。

たとえば、あるページでは甲冑を身にまとった少女と武者たちの対峙する場面や、村人に囲まれる少女、飛び跳ねる兵士たちの絵が描かれており、すでにこの時期に『もののけ姫』の萌芽が見られることが注目されます。また、潜水服を着た少年と水槽の中の少女が向かい合うカバーイラストは、『天空の城ラピュタ』以前の宮崎作品に共通するロマンとノスタルジーを象徴するものです。

印刷・製本は凸版印刷および図書印刷が担当し、当時の講談社の書籍作りの質の高さも随所に現れています。巻末には「装丁 平野甲賀」のクレジットもあり、視覚的な美しさと情報性が両立した作りとなっています。

今日では初版のまま保存状態が良いものは希少で、コレクターズアイテムとして高値で取引されることもあります。宮崎駿の初期創作活動を探るうえで、またその想像力の源泉を垣間見る資料として、非常に価値の高い一冊です。

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