- 岐阜県郡上市
- 出張買取

エーブック店長よりコメント
歌川広重『魚づくし』木版画集をお譲りいただきました。

今回ご紹介するのは、悠々洞出版による手摺木版画集「広重 魚づくし」です。帙入りの豪華な装丁で、大錦判・全20枚揃い、さらに解説書・リーフレットも付属した充実した内容となっています。

一枚一枚が職人の手によって摺られた木版画で、江戸時代の浮世絵版画の魅力を現代に伝える復刻作品です。
歌川広重とは
歌川広重(1797〜1858)は、江戸時代後期を代表する浮世絵師です。
一般には『東海道五十三次』や『名所江戸百景』などの風景画で知られていますが、花鳥画や魚介を題材にした作品も数多く制作しました。
広重の作品は、写実だけではなく、余白やぼかしを巧みに使った繊細な色彩表現が特徴です。印象派の画家ゴッホやモネにも大きな影響を与えたことでも知られ、日本美術を世界へ広めた浮世絵師の一人として高く評価されています。
『魚づくし』とは
「魚づくし」は、広重が魚介類を主題として描いた人気シリーズです。

単に魚の図鑑のように描いたものではなく、
- 季節の草花
- 狂歌(きょうか)
- 美しいぼかし摺り
- 江戸の食文化
などを組み合わせた、芸術性の高い作品となっています。

魚は生き生きと描かれながらも、余白を活かした洗練された構図によって、静けさや季節感まで感じさせます。

現在でも美術館で展示される機会が多く、広重の花鳥画・魚介図を代表するシリーズのひとつです。永寿堂版は複数存在する「魚づくし」の中でも最初期に制作されたシリーズとして知られています。
悠々洞出版による本格的な手摺木版画

今回の作品は悠々洞出版が制作した復刻版で、
- 永寿堂版・山庄版
- 大錦判サイズ
- 手摺木版画
- 全20枚揃い
- 帙入り
- 解説書付き
というコレクター向けの仕様になっています。

監修には浮世絵研究者・鈴木重三氏、特別解説には魚類学者として知られる末廣恭雄氏が参加しており、美術作品としてだけでなく資料的価値も高い内容です。
美術品としてだけでなく、魚好きにも人気
『魚づくし』の魅力は、美術作品としての完成度だけではありません。
鯛、鮎、鯖、蟹、海老、鮑など、日本人に親しまれてきた魚介類が美しく描かれており、江戸時代の食文化や自然観を知る資料としても高く評価されています。
魚の鱗の質感や透明感のある色彩、水気を感じさせるぼかし摺りなどは、木版画ならではの表現であり、印刷では味わえない魅力があります。
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2026/07/20
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