- 愛知県名古屋市南区
- 出張買取

エーブック店長よりコメント
お持ち込みにて戦時中に発行された貴重な書籍をお譲り頂きましたのでご紹介します。
『大東亜戦争と台湾青年』は、第二次世界大戦中に日本の朝日新聞社によって刊行された、戦時体制下のプロパガンダ資料です。タイトルのとおり、日本の植民地であった台湾における青年たちの「大東亜戦争」への参加と協力の様子を記録し、広く知らしめる目的で作成されています。
書籍の主眼は、台湾青年が日本への忠誠を誓い、戦争に協力する様子を美化・称揚することにあります。目次の内容は主に以下の通りです。
台湾軍司令官による序文(安藤利吉大将)
徴兵制度の施行、志願兵制度の展開
志願兵の訓練風景や特別志願兵の記録
青年学校の設立と養成課程
女子挺身隊や女性勤労者の活動
台湾出身者の日本本土(内地)への派遣と労働(例:満鉄工場での労働)
台湾人青年の日本兵としての姿、精神的成長、忠誠心の強調
発行された昭和19年(1944年)は、戦局が悪化する中で日本本土だけでなく、台湾・朝鮮・南方諸地域からも人的資源を動員する必要が高まった時期です。1943年に台湾で徴兵制度が導入され、翌年には本格的な実施段階に入りました。
本書は、そうした時期に台湾人の忠誠心と「日本精神」への順応をアピールする意図で出版されており、「内地人と変わらぬ働きと忠誠を見せる台湾青年」というイメージを広める役割を担っていました。
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