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エーブック店長よりコメント
アナトール・フランス(Anatole France)の挿絵入り全集をお譲りいただきましたのでご紹介します。

1925年にパリの出版社Calmann-Lévy(カルマン=レヴィ)から刊行された豪華な革装本で、全24巻に加え補巻を含む27冊揃いという大変見応えのあるコレクションです。

茶色の背革装に金文字の背表紙、さらに木版画による挿絵や肖像図版が収録されており、本として読むだけではなく、美術工芸品としても楽しめる装丁になっています。
アナトール・フランスとは
アナトール・フランス(1844〜1924)は、19世紀末から20世紀初頭を代表するフランス文学者です。
本名はジャック・アナトール・ティボー(Jacques Anatole Thibault)。
小説家・評論家・詩人として幅広く活躍し、知性と皮肉、ユーモアを交えた作品で高い評価を受けました。
代表作には
- 『シルヴェストル・ボナールの罪』
- 『タイス』
- 『赤い百合』
- 『ペンギン島』
- 『神々は渇く』
などがあります。
1896年にはアカデミー・フランセーズ会員となり、1921年にはノーベル文学賞を受賞しました。現在でもフランス近代文学を代表する作家の一人として位置付けられています。
この全集について
今回お譲りいただいた全集は、アナトール・フランスの没後まもない1925年に刊行された『Œuvres complètes illustrées(挿絵入り全集)』です。

出版元であるCalmann-Lévyは、アナトール・フランスの主要作品を数多く刊行した名門出版社であり、この全集は彼の代表作や評論、詩などを体系的に収録した決定版として知られています。

木版画による美しい挿絵が各巻に収録されており、文学全集でありながら芸術書としての魅力も兼ね備えています。
革装本ならではの魅力
写真でも分かるように、100年近く前の革装本らしく、革表紙には経年による擦れや色の変化があります。

こうした経年変化はアンティーク洋書では決して珍しいものではなく、むしろ長い年月を経てきた証ともいえます。
特に背表紙へ施された金文字は現在でも存在感があり、本棚に並べるだけで重厚な雰囲気を演出してくれます。

インテリアとして飾る目的で購入される方も少なくありません。
なぜ今でも人気があるのか
アナトール・フランスの作品は青空文庫のように気軽に読めるものではなく、フランス語原書で全集を揃えるのは簡単ではありません。
そのため、
- フランス文学研究者
- 大学図書館
- 洋書コレクター
- 革装本収集家
- アンティーク洋書愛好家
など幅広い層から需要があります。
特に戦前に刊行されたフランス製の豪華装丁本は近年も根強い人気があり、状態や揃い具合によって評価が大きく変わります。
洋書の買取について
今回ご紹介したアナトール・フランス全集のような装幀が美しく、ディスプレイとしても使いたくなるような洋書は需要がありますが、ペーパーバッグや専門書のほとんどの洋書はお値段がつかないのが正直なところです。
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