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エーブック店長よりコメント
著者の田尻智(たじりさとし)はゲームクリエイターで、株式会社ゲームフリークの代表取締役社長。
ポケットモンスターの生みの親としてゲーム業界ならず、ゲームファンには知られています。
田尻智は自然がまだ残る東京の片隅で小さな冒険を繰り返し、昆虫に興味を持ったり、中学の時に流行した「スペースインベーダー」に夢中になるような普通の少年でした。
しかし、生来の凝り性から昆虫博士と呼ばれ、ゲームセンターあらしとして周囲に言われるような存在だったようです。
高校一年生の時にはゲーム研究の成果をミニコミ誌「ゲームフリーク」として一人で執筆、発売。
高校卒業後はゲーム雑誌のライターとして活躍。
その後、ゲーム「クインティ」を制作。
会社「ゲームフリーク」を設立してからは「ポケットモンスター」の制作を開始。
1996年にようやく完成にこぎつけ、大人気となり、次々とシリーズが発売されていった。
「ポケットモンスター」の主人公はサトシ。
サトシは田尻智の名前から来ている。
ゲーム開発者としてはパイオニアであり、あこがれの存在である。
この本「新ゲームデザイン」はこんな手書きの前書きからはじまります。
TVゲームの本質の解説にはじまり、制作の現場について田尻智の哲学が述べられていきます。
これはTVゲーム製作者にはなるほどなるほどと理解できることでしょう。
またゲームファンにとっても、あの時夢中になったゲームの背景にはそんな戦いがあったのか。
そういったハード的な制約があったからあのようなゲームになったのかと腑に落ちるところがあるに違いありません。
これだけの実績があり、憧れの存在でもある田尻智ですが、マスコミへの露出は少なく、深い哲学が記された著者はこの一冊だけといってもよく、更に再版もされていないため、こちらの新ゲームデザインはプレミア価格での売買がされています。
お持ちの方はぜひ一度お問い合わせください。
田尻智の生い立ちについては2018年小学館版学習まんがスペシャルで一冊の著書となりました。
藤子不二雄、ショパン、スティーブン・ジョブスなどと並び刊行されたのです。すごいですね。
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