【出張買取】倉田精二『FLASH UP』白夜書房

ご依頼いただき、ありがとうございます!

エーブック店長よりコメント

名古屋市西区の解体に伴う本の搬出に呼ばれ、大量の写真集を買取させて頂きました。

その中にあった一冊がこちらの倉田精二さんの『FLASH UP』。

倉田精二さんは1945年に東京都中央区で生まれた日本の著名な写真家。

1968年に東京芸術大学を卒業後、高校教師として働きながら油絵や版画、実験映画などの芸術活動に従事しました。1976年には独立した写真ワークショップで森山大道の指導を受け、写真家としての技術を磨きました。

特に1980年に第5回木村伊兵衛写真賞を受賞したこちらの写真集『フラッシュアップ』で知られています。

この作品は中判カメラとフラッシュを使用して撮影された白黒写真で、暴走族、ヤクザ、右翼活動家、ストリッパー、トランスベスタイトなど、日本の都市下層文化の生々しい肖像を捉えています。

彼の写真は非常に洗練されており、詳細にわたっており、物語を連想させる写真には確かな感覚を持っています。

『フラッシュアップ』の後も、『フォトキャバレー』や『80’sファミリー』などで同様のテーマを追求し続けました。また、アジアの文化を記録するという情熱は、モンゴルでの長期滞在や他のアジア地域への関心につながり、『トランスアジア』や『大アジア』などの作品に結実しました。1999年には写真集『ジャパン』で講談社出版文化賞を受賞しています。

倉田精二さんの写真作品は、ニューヨークの国際写真センター(ICP)、ブルックリン美術館、東京都写真美術館など、世界の著名な美術館の永久コレクションに収められています。彼の作品は、人々の生活の隠された側面を映し出し、社会のマージナルな部分に光を当てることで、見る者に深い洞察を提供します。

日本の刺青(タトゥー)や暴走族が海外で人気を博している理由には、いくつかの要素が関係しています。

  1. 文化的エキゾチシズム: 海外の観点から見ると、日本の刺青や暴走族は、日本特有の文化的象徴として捉えられます。特に日本の刺青は、その複雑で繊細なデザイン、歴史的背景、そしてそれが持つ精神的、象徴的意味合いに魅力を感じる非日本人が多いです。これらの要素が、異文化に対する憧れや興味を引き起こすことがあります。

  2. 芸術としての評価: 日本の刺青は、その技術的な精度と芸術性が高く評価されています。手彫りの伝統的な技法(手彫り刺青)などは、その技術を習得するためには長年の修練が必要であり、これがさらにその芸術価値を高めています。また、刺青が持つ個々の意味や、背後にある物語も人々の関心を引く要因となっています。

  3. ポップカルチャーの影響: 映画、アニメ、マンガなどの日本のポップカルチャーが国際的に広がる中で、そうしたメディアに登場する刺青を持つキャラクターや、暴走族のスタイルが目新しさやカッコよさとして受け入れられています。特に若者文化の中でこれらが独自のスタイルとして取り入れられることがあります。

  4. 反体制的・反逆的なイメージ: 刺青や暴走族は、社会の規範や慣習に挑戦する象徴としても見られがちです。このため、自己表現や個性を重んじる文化の中で、これらが反逆的なアイコンとして支持されることもあります。特に暴走族の派手で反抗的なファッションや振る舞いは、若者の反逆心を象徴するスタイルとして捉えられることがあります。

これらの理由から、日本の刺青や暴走族は、国内外で異なる文化的背景を持つ人々に興味や魅力を感じさせる対象となっています。

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