【出張買取】映画ポスター ジェームス・ディーン主演「エデンの東」立看

映画のポスターを扱っていますと、ちょっとめんどくさくもあり、楽しくもあるのがこの２枚組の立看と言われるポスターです。

だいたいがB2サイズのポスターを縦につなげ、映画館の場内、場外に貼り付け、上映を告知されたのだと思われます。

今回、お譲り頂いたのはジェームス・ディーン主演の「エデンの東」。

ジェームス・ディーンは1955年に自動車事故で24歳の若さで亡くなっています。

同年に公開されたのがこちらの「エデンの東」や「理由なき反抗」。

ポスターにはジミー（ジェームス・ディーンの相性）が去って十数年と書いてありますので、ポスターが作成されたのは1970年前後と思われます。

『エデンの東』（East of Eden）は、1952年にアメリカの作家ジョン・スタインベックによって書かれた小説です。この作品は、旧約聖書のカインとアベルの物語を下敷きに、サリナス・バレーを舞台にした家族の対立と人間の本性を描いています。作品の中心には、トラスク家とハミルトン家という二つの家族があり、それぞれの世代の中で繰り返される嫉妬、罪、贖罪が描かれます。特にトラスク家の兄弟、アダムとチャールズ、そしてアダムの息子たちであるアロンとキャルの関係が、カインとアベルのように愛される者と愛されない者の対立として描かれています。

物語には「ティムシェル」という言葉が重要なテーマとして登場し、人間が「罪を克服するかどうかを選択できる」という自由意志を象徴しています。この概念が、キャラクターたちの行動と選択に深い影響を与えます。『エデンの東』は、アメリカ文学の名作として評価されており、人間の葛藤と再生の物語として今も多くの読者に感銘を与え続けています。1955年には映画化され、ジェームズ・ディーンが主演したことでさらに有名になりました。