古本の買取をしていると、実にさまざまな事情を抱えた方とお会いすることがあります。
こうした出会いが、古本屋として、そして買取をしている者として楽しかったりするんですよね。

同じアーティストが好きな方と意気投合し、一緒にライブに行くようになったこともあります。
友人関係になり、仕事を手伝ってもらった方もいます。
「なぜ、このような本が残っているのか」と、家族の事情をお話しされる方も少なからずいらっしゃいます。
中には、想像を絶するような経緯でこれだけの本が集まったのか、というお宅に招かれたこともあります。
さて。
エーブックは古本屋ですので、本を中心に、CD、DVD、Blu-ray、ビデオなどのメディア、ゲームソフトなどを買取しています。
古地図やポスター、トレカなどの紙類も対象です。ゲーム機本体を買取することもあります。フィギュアや整体の模型などを買取させていただいたこともあります。
しかし、絶対にうちでは買えないものについても、「買えますか?」とお問い合わせをいただくことが、たまにあるんですよね。
おそらく、検索したときにたまたまエーブックがヒットしたのだと思います。
そんな「それは買えません」を、今日は3つご紹介します。
釣った魚
これは、複数回お電話をいただいたことがあります。
実際、釣った魚を買い取っている愛知県内のお寿司屋さんがあって、「そういえばテレビで見たことがあるな」と思ったりもします。

多分、当店が以前買取させていただいた「歌川広重『魚づくし』木版画集」などのページが、「魚 買取」という検索でヒットしたからだと思われます。
最近はこうしたお問い合わせがありませんので、Googleのアルゴリズムが以前よりも検索意図を正確に読み取るようになったからなのかもしれません。
暴走族の改造した単車
これも、複数回お電話をいただいたことがあります。
エーブックでは、暴走族の写真集や雑誌、資料などを積極的に買取しています。
そのため、「暴走族専門店だから、改造したオートバイも買い取ってもらえるのでは?」と思われたのかもしれません。
申し訳ありませんが、バイクの売買の仕方がわかりませんので、お断りさせていただきました。
その後、中古バイクのお店の方や中古自動車のお店の方とも友達ができましたので、今なら相談先をご案内することくらいはできるかもしれません。
とはいえ、結果的にはお断りすることになりそうな気もします。
抗癌剤の治療薬
「抗癌剤を飲んでいたけど、やめることになった。余った薬を買い取れますか?」
こんなお問い合わせをいただいたこともあります。
エーブックでは漢方の本を積極的に買い取っていますので、そうしたページが検索にヒットして、お電話をいただいたのかもしれません。
ただ、処方箋をもらって購入した医薬品を、一般に売買することはできません。
最近では、「痩せる」という理由から、マンジャロなどの糖尿病治療薬がネット上で売買されているケースもあるようです。
そうしたことから、「薬を買い取っているところがある」と思われたのかもしれません。
もちろん、エーブックでは医薬品の買取はしていません。
まとめ
古本屋をやっていると、本だけでなく、いろいろなものについて「これ、買い取れますか?」とお問い合わせをいただきます。
検索結果を見て「ここなら買ってくれるかも」と思われるのでしょうが、今回のように、釣った魚、改造したバイク、抗癌剤といった、古本屋ではどう考えても扱えないものまであります。
一方で、こうしたちょっと意外なお問い合わせがきっかけで、思いがけない人との出会いにつながることもあります。
古本の買取という仕事は、本を買い取るだけではなく、いろいろな人や人生に出会える仕事でもあります。





