
エーブック店長よりコメント
スタッフの青山です。
山口百恵さんの貴重なCBS/SONY非売品販促ポスターをお譲りいただきましたので、ご紹介させていただきます。
今回の一枚は『愛に走って』(片面:赤い運命)です。

『愛に走って』という一曲について
このシングルは、作詞・千家和也さん、作曲・三木たかしさん、編曲・萩田光雄さんという布陣によって生み出された楽曲で、片面には当時放映されていたテレビドラマの主題歌でもあった『赤い運命』が収録されています。
千家和也さんは『ひと夏の経験』をはじめ山口百恵さんの初期を支えた作詞家であり、そこに三木たかしさんの叙情的なメロディーが加わることで、少女から大人の女性への揺らぎを歌い続けてきた彼女のキャリアの中でも、ドラマティックな一曲に仕上がっています。
至近距離で切り取られた、ひとつの眼差し
このポスターの最大の魅力は、なんといっても構図の大胆さです。
顔の左半分が大きく画面いっぱいに切り取られ、こちらを流し見るような瞳のアップが強い印象を残します。
撮影は篠山紀信さんによるもので、これまでご紹介してきた『横須賀ストーリー』『ひと夏の経験』のポスターとはまた異なるアプローチながら、被写体の内面をぐっと引き出す圧倒的な存在感は共通しています。
手で前髪をかき上げるしぐさ、影を落とす黒髪、意志の強さを感じさせる瞳――アイドル然とした愛らしさよりも、一人の女性としての凄みを写し取ろうとした一枚だと感じます。
左下には「愛に走って」の毛筆風のタイトルロゴが添えられ、写真の緊張感に情緒を添えています。
レコード販促ポスターというジャンルの魅力
これまでもお伝えしてきた通り、こうした非売品の販促ポスターはレコード店の店頭装飾用として制作・配布されたのち、キャンペーン終了とともに処分されてしまうことがほとんどで、現存数は決して多くありません。
同じ篠山紀信さんが手がけた一連のシリーズを見比べていくと、写真家としての引き出しの多さや、山口百恵さんという表現者が時期によってどのように写し取られてきたかがよく分かり、単体でも、複数枚まとめて見ても楽しめる資料です。今回のポスターも、当時の紙の質感や発色がよく残された状態で、大切に保管されてきたことが伝わってまいりました。
エーブックがお預かりしているもの
エーブックはサブカルチャー・芸能・趣味の本を得意分野としておりますが、本に限らず、こうした昭和のレコード販促ポスターやパンフレットといった関連グッズについても、ジャンルを問わず幅広くお預かりしております。「本じゃないから対象外かも」と思われるようなものでも、まずはお気軽にご相談ください。
今回お譲りいただいた『愛に走って』のポスターも、次にこの一枚を必要とされる方のもとへ、大切に橋渡しできればと思います。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
その他 山口百恵グッズ買取実績
2026/09/25
2026/09/21
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