少年ジャンプ1972年10月2日号 No.42 永井豪『マジンガーＺ』新連載

『マジンガーZ』は、1970年代の日本のロボットアニメ・漫画の金字塔であり、石森章太郎（後の石ノ森章太郎）や永井豪といった多くの才能を生み出した時代の代表作です。特に永井豪の原作によって生まれたこの作品は、ロボットものの先駆けとなり、その後のロボットアニメや漫画に多大な影響を与えました。

『マジンガーZ』の人気は、単にそのロボット戦闘にとどまらず、登場キャラクターの個性やドラマ、そして新しいタイプのロボットヒーロー像が、多くの読者に受け入れられた点にあります。主人公の兜甲児が操縦する巨大ロボット・マジンガーZは、従来のヒーロー像に革命を起こし、ヒーローが戦うために頼る巨大な「機械」というコンセプトが、視聴者に強い印象を与えました。また、悪役・ドクターヘルや彼の手下、さらには金属生命体の登場など、敵キャラクターにも深い魅力があり、戦いの構図に対する関心を引きました。

『マジンガーZ』は、原作漫画が1972年から1974年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、その後もアニメ化、映画化などさまざまなメディア展開が行われました。連載当時、漫画は日本の少年たちにロボットへの新しい理解を促進し、非常に高い人気を博しました。また、その後もスピンオフや続編が制作され、さまざまな形で作品世界は広がりを見せました。特にアニメ化が大きな転機となり、テレビアニメとしての放送は1972年から1974年にかけて行われ、子供たちに夢と希望を与える存在となりました。

さらに、『マジンガーZ』はロボットアニメにとどまらず、メカニックデザインや技術的な要素も革新的でした。ロボットが単に大きくて強いというだけでなく、リアルに機能する複雑なギミックが設定され、またそのデザインや動きも一つの見所として評価されています。特に「光子力ビーム」や「ロケットパンチ」などの必殺技は、視聴者に強烈な印象を与え、後のロボットアニメに多くのインスピレーションを与えました。

現在、『マジンガーＺ』は海外人気が高まっています。円安ということもあって注文のほとんどは海外のコレクターだと思われます。