- 愛知県岡崎市
- 出張買取
エーブック店長よりコメント
先日の入方したのは単行本が約5000冊。
そのほとんどが小説で初版、帯付きです。
小説の初版は以前はコレクターの方が多数いらっしゃって、古本市場で高値で取引されていましたが、今はコレクターの数も減り、よほど珍しいものでもない限り、なかなか高値にはなるものはありません。
しかし、まったくないわけではないですし、何よりこれだけ大量にキレイに保管されている方も珍しい。
これが廃棄されてしまうのは忍びないとお受けすることにしました。
しかし、ひとつ大きな問題が。
約7割にブックカバーがついていたのです。
ブックカバーとは新刊書店でかけてもらえるもので、本をキレイに保管するという意味では非常にありがたいのですが、我々古本屋としてはタイトルがわからなければ査定もできないですし、その後の商品化もできない。
てことでそのブックカバーをひたすら外すという作業が発生。
このカバーを外す作業がオトナ二人で2日間必要。
それとは別にその作業をするために本を運んだり、作家ごとに並べたり、外したブックカバーを分別してゴミをまとめたりといった作業も出てきますので、合計で14時間ぐらいはかかってしまいました。
村上春樹の処女作「風の歌を聴け」の初版、元帯付なども出てきましたが、荷物を運んだりした作業費なども入れると、なかなか厳しい結果。
我々の同業者うちの合言葉みたいなものに、「お互い不幸になる」というものがあります。
仕事を安請け合いをすると、利益はなくほぼボランティアみたいな作業になってしまうというのに、ご依頼頂いたお客様はあんなに本があったのにこれだけしかお金を払ってもらえなかったとガッカリされる。
結果、お互い不幸になるということです。
それでも古本屋の習性として、捨ててしまうのは惜しい本というものはあるわけで、ついつい受けてしまうこともあるわけでして、多分、永久にこの悩ましさは終わりません。
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