昭和30年頃の鯱バス名古屋遊覧案内

ご依頼いただき、ありがとうございます!

エーブック店長よりコメント

先日、お譲り頂いた書籍の中にはあった冊子をご紹介します。

鯱バスの名古屋遊覧。

鯱バスは東京のはとバスのように、昭和30年代は名古屋市内の観光名所を巡回するバスを運転していたようで、その案内になります。

表紙は名古屋城と名古屋テレビ塔。

テレビ塔ができたのが昭和29年ですのでそれ以降のものということになりますね。

鯱バスが名古屋市内のどんなところを巡っていたのかと思って見てみると、ブラザーミシン本社工場や新三菱大江工場、ニッポンビール名古屋工場などが紹介されています。

高度成長期では、工場見学というのが、結構ポピュラーなレジャーだったのでしょうか。

挨拶が、時代を感じさせる名文。

「とにかく因習的ないわば、紺のノレンに角帯しめた名古屋も、いまは全く見違えるほど近代化して“偉大なる田舎”などと言われる感じはすっかり払拭されました・・・(中略)

戦後十年、かつての兵器●(読めず)的名古屋の産業構造も、いまでは人間の幸福と繁栄につながる産業都市として、その性格を一変せしめつつあります」

名古屋というのは昭和30年代はそういった街だということがわかります。

挿しこみの写真がまた懐かしく楽しいです。

昭和30年ころの名古屋駅。

人も車も少なく、のんびりしているように見えます。

昭和30年ころの栄。

市電が交差しているのが今となっては新鮮です。

左奥の大きな建物が丸栄です。

名古屋弁を紹介しているのですが、方言も時代とともに移り変わり、名古屋生まれ、名古屋育ちの私も耳に馴染みがないものが半分です。

「いかつせ」「降るとさいが」・・・、聞いたことありません。

広告のページも見どころ満載。

当時の花型の商売がよくわかります。

富士劇場、スイングスター。

どんな店でしょうか?

矢場とんは今のままですね。

裏表紙は三菱重工のスクター「シルバーピジョン」。

三菱がスクーターを作っていたとは知りませんでした。

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